心技体


「心技体」という言葉がありますが、「心」がそのほとんどを占めていると思います。

高度な技術、丈夫な身体があったとしても「心」が安定していなければ持てる力を発揮する事は出来ません。

よく試合中に『声を出せ』とかいいますが、子供たちが出すべきものは ”声” ではなく、”負けないぞ、打つぞ、守るぞ、次の塁を狙うぞ” という強い気持ちなんだと思います。
簡単ではありませんが、もしそのような気持ちを持つことが出来れば、それは一度や二度の失敗で折れる事はないでしょう。

強い気持ち(=やる気)というのは出そうとして出せるものではなく、持とうとして持てるものでもなく、心の底から湧き上がってくるものなのかも知れません。


子供たちの中にそういったものが芽生え、育っていけば、失敗を恐れず・自分で考え・自分で行動できる、真の意味で強い子になっていくのではないでしょうか。それは少年野球に限らず、これから彼らが歩む人生においても大いに役立つはずです。


とは言え、それを発揮するのは本人ですから、わたしたち大人はそのための環境を準備し、機会をつくり、促し、静かに待つありません。

子供たちを大人の手のひらの上でプレーさせるのではなく、もっと考えさせて、決めさせて、挑戦させた上で、失敗させるべきでしょう。
覚悟を決めた上でのチャレンジであれば、失敗から多くを学び、成長していくはずです。


時世が大きく変わりました。

わたしたち自身も変わらなければならないと感じる一方、失ってはならないものもあるようにも思え、日々さまよいます。
もっと自分の「心」に磨きをかけなけばと感じる今日このごろです。


2021年5月
志木ニュータウンズ